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山をナメるな 中編

戻るには、駆け下りてきた、谷沿いの斜面を登らなければならない。
もちろん登山道の踏み跡に沿って歩かなければ、立ってもられない地形だ。

しかし、元々歩いて来た方向へ振り向き、ア然としたのだ。(゜o゜) 赤テープも踏み跡も全く見当たらない! そこには、数え切れないほどの木々が生えた急斜面が、谷間から左右V字状
に永遠と広がり、ただ呆然と見上げるだけの自分が居た。 地形が単純な上、規模がデカすぎて、景色が同一されてしまい、歩いて来た
登山道が全くわからないのだ。
樹海で迷うと、ちょうどこんな感覚なのだろう。(本気で怖かった) 仕方なく、斜面を登って行けば目印のひとつでも見付かるだろうと登りだす。
 
しかし一向に目印は見つからず、踏み跡もなく立ってられないので、四つん
這いで斜面を這い上がって行く。 斜面に生える木にしがみついては休憩し、また這い上がっては木にしがみつ
きを繰り返し、途中何度も滑り落ちる。 いい加減、斜面から落ちる恐怖から回避したくなり、谷底を歩こうとするも、
腰まで落ち葉で埋まり進めたものではない。 思わず、谷間から斜面の先を睨むように見上げる。 額から汗が流れ落ち、嫌な予感がよぎる…。 恐らく、下りてきたルートとは全く別の斜面を進んでいるようだ。  
しかし、もう一度下りて、登山道を探す自信も体力もない。
確かにわかっていることは、登りきれば、山頂から峠まで歩いて来た尾根道
が必ずあるということ。 しかし、まともに前進できないので、先の見えない現実に不安が増してくる。 再び、できるだけ角度が緩やかな斜面を選びながら這い上がり、滑り落ちな
がらも、木につかまっては休憩しを繰り返す 。 体力の消耗も激しく、恐怖感を味わいながらの登高に、精神的にもかなりま
いってくる。  
もうダメか…
思わず携帯電話に手が延びる。 無情にも圏外を確認し、時間の経過に、再び危うい現実を叩きつけられる。 体力に余力は残っているが、暗くなってからの山中は危険で動けないのだ。 そして、明日のことを考えだす…。 このままビバーグ(不時による山中一泊)する運命も有り得るのか? その場合、早朝から動き出し、下山して職場に向かわなければならない。 それだけは避けたい。 自分の脚なら、16時までに山頂に戻れれば、ギリギリ下山することは可能
だろう。 しかし、怪我もミスルートも許されない。 かなりリスクの高い賭けだ。 最悪の場合の覚悟は決めた。 体力を信じて、もう行くしかない。 再び斜面を這い上がり始める。 こんなとこでくたばってたまるかぁ!(大袈裟に…) がむしゃらに登りながら『うぉらーっ!!』と叫んでみる。 笑 アホな咆哮が虚しく山あいに響くだけ。(完全にやっちゃってる人の例) 途中、何度も時間を確認しながら、徐々に距離を詰めて行く。 ぶちギレてるけど冷静だ。 頭の中では敬愛するマスラヲコミッショナーの名曲『追風』が流れ出す♪ 軟弱な音楽しか聴いてねぇ奴らとの違いを見せるのは今だ。(何様だょテメェ
は…笑) 根拠のない自信を頼りに、ただただ進む。 やがて、斜面の終わりが見え、向こう側に光が射す。 力任せで、一気に尾根まで駆け上がり、安堵につつまれながら水分を補給す
る。 プチ遭難するとこだったぜ…。(だからそんな言葉ねーよ)  
時間を確認すると、ギリギリいけるかどーかの時間だ。       後編につづく… またかょ(-.-) 
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